講演会のお知らせ【2017.9.5 新間秀一 先生】(2017.08.22更新)
演題 | 見えないものを「みる」!質量顕微鏡の開発と応用例 |
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演者 | 新間秀一先生 |
所属 | 大阪大学工学研究科生命先端工学専攻 |
日時 | 2017年9月5日(火)14:00-14:40 |
場所 |
北海道大学大学院地球環境科学研究院D-101室
(札幌市北区北10条西5丁目)
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共催 | 日本生化学会・北海道支部 |
概要 |
イメージング質量分析(IMS: imaging mass spectrometry)は二次イオン質量分析法を用いた、材料を対象とする表面分析法を基にしており、1990年代半ばにLAMMA(laser microprobe mass analyzer)のコンセプトをマトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI:matrix-assisted laser desorption ionization)に適用しR.M. CaprioliやB. Spenglerらにより生体分子の可視化が初めて行われた[1, 2]。発表当初、質量分析法におけるタンパク質のイオン化でノーベル化学賞が受賞されたことから、多くの研究者がタンパク質のイメージングを目指したが、現在では生体内小分子(代謝物や脂質)ならびに薬物などのイメージングが主流となっている。
本講演では、まずIMSの方法について概説し、日本におけるIMS研究の先駆けとなる質量顕微鏡の開発コンセプト(図1)や開発エピソードについて取り上げ、質量顕微鏡の治験への導入例を紹介する。また、演者のグループで最近取り組んでいる生薬やバイオフィルムに対するIMSの測定例についても簡単に紹介したい。
参考文献
1. Caprioli R.M. et al., Anal. Chem., 69, 4751 (1997).
2. Spengler B. et al., J. Am. Soc. Mass Spectrom., 13, 735 (2002).
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連絡先 |
森川 正章
北海道大学大学院地球環境科学研究院 TEL: 011-706-2253, FAX:011-706-2253
e-mail: morikawa@ees.hokudai.ac.jp
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関連資料
2017.9.5_Dr.SHIMMA_poster.pdf(2561KB)