講演会のお知らせ【2014.9.11】(2014.08.28更新)
| 演者 | 審良 静男 先生 |
|---|---|
| 所属 | 大阪大学免疫学フロンティア研究センター 自然免疫学研究室 教授 |
| 日時 | 平成26年9月11日(木) 午後5時半より |
| 場所 | 北海道大学医学部学友会館フラテホール (札幌市北区北15条西7丁目) |
| 共催 | 日本病理学会北海道支部 日本生化学会北海道支部 |
| 概要 |
免疫系には、リンパ球を主体とする獲得免疫系に加えてマクロファージ、
樹状細胞を主体とする自然免疫系があります。
獲得免疫系の抗原認識はT細胞受容体、B細胞受容体にて行われます。
一方、自然免疫系の抗原の認識機構は長年不明でありました。
審良静男先生は、自然免疫系の抗原認識機構を世界に先駆けて解明したパイオニアです。
審良先生は、阪大から移られた兵庫医科大学教授時代に、主に遺伝子ノックアウトマウ
スを用いて細胞内アダプター分子Myd88がLPS受容体(TLR4)シグナルと関連している
ことを見いだし、リポ蛋白受容体(TLR2)、CpG受容体(TLR9)なども発見しました。
これら一連のご研究にて、先生の論文被引用数は2006年、2007年に世界1位、2005年
から2010年には世界トップ10となりました。先生の「自然免疫」分野でのご貢献は国際的
にも誰もが認めるところです。
2009年には、TLR研究とは別の新しい展開も示されました。IL-6 mRNAの安定性を制御
するZnフィンガー分子、Zc3h12a(後にRegnase 1と命名 )を同定してmRNAの転写後
修飾と病気・病態との関連を証明されました
(Iwasaki et al., Nature)。さらに、2013年にはRegnase 1がT細胞の活性化にも関連して
いることを証明されてRegnase 1 が免疫系全体の制御に重要であることがわかってきまし
た(Uehata et al., Cell 2013)。
現在の先生のご研究の興味は、自然免疫系に加えて獲得免疫系も加わり、大きな広がりを
見せています。
今回、「Regnase 1」を中心に、その自然免疫系と獲得免疫系両者での役割に関して、
特に、その制御破綻による炎症性疾患誘導機構を詳しく、わかりやすく解説していただきます。
Malt1-induced cleavage of regnase-1 in CD4(+) helper T cells regulates immune activation.
Uehata T, Iwasaki H, Vandenbon A, Matsushita K, Hernandez-Cuellar E, Kuniyoshi K,
Satoh T, Mino T, Suzuki Y, Standley DM, Tsujimura T, Rakugi H, Isaka Y, Takeuchi O,
Akira S.
Cell. 2013; 153:1036-49.
Zc3h12a is an RNase essential for controlling immune responses by regulating mRNA decay.
Matsushita K, Takeuchi O, Standley DM, Kumagai Y, Kawagoe T, Miyake T, Satoh T,
Kato H, Tsujimura T, Nakamura H, Akira S.
Nature. 2009; 458:1185-90.
|
| 連絡先 | 北海道大学遺伝子病制御研究所・医学研究科 分子神経免疫学 村上 正晃 TEL:011-706-5120 |
