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北海道支部について

講演会のお知らせ【2016.10.26 飯島 則文先生】(2016.09.26更新)

演題

ヘルペスウィルス感染に対する末梢組織免疫制御機構の解明

演者

飯島 則文 先生

所属

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所アジュバント開発プロジェクト・サブプロジェクトリーダー、大阪大学免疫フロンティア研究センター・ワクチン学、招聘研究員

日時

2016年10月26日(水)16:30〜

場所
北海道大学遺伝子病制御研究所 5Fセミナー室
(札幌市北区北15条西7丁目)
主催

北海道大学遺伝子病制御研究所大学院医学研究科分子神経免疫学分野

共催

日本生化学会・北海道支部、日本病理学会北海道支部

概要

我々に備わっている生体防御機構は、病原体あるいは様々な異物が生体内に侵入した際に速やかに反応し、いくつもの異なる役割を持つ細胞群を活性化することにより生体を防御する免疫システムである。ヘルペスウィルスを含む多くの病原体は、粘膜組織や皮膚組織から感染することが知られており、感染部位に構築される免疫機構は、病原体の増殖、全身への拡散を防ぐために重要な生体防御機構の一つであることが明らかとなってきた。様々な病原体から生体を長期間防御する上で重要な免疫記憶は、投与された抗原 (ワクチン抗原)もしくは、感染した病原体由来の抗原に免疫担当細胞が反応し、体内のあらゆる場所において抗原特異的な二次反応を増強することである。このような免疫反応は、感染もしくは抗原投与部位に限らず、全身性に作用すると考えられていた。全身性の二次免疫応答には、抗体、B細胞および T細胞が重要な役割を果たしている。近年、皮膚組織や粘膜組織を含む末梢組織には、我々の予想を遥かに超える数のT細胞が局在していることが明らかとなっており、その役割が注目されている。本セミナーでは、メモリーT細胞を中心とした組織特異的免疫応答の重要性について、最新の知見を紹介します。

連絡先
北海道大学遺伝子病制御研究所・医学研究科 分子神経免疫学
 村上 正晃
TEL:011-706-5120 (内線:5120)

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